こんにちは。
まゆみです。
大阪の北新地で15年以上ホステスをしています。
[word_balloon id="13" position="R" size="M" balloon="talk" name_position="under_avatar" radius="true" avatar_border="false" avatar_shadow="false" balloon_shadow="true"]同伴ノルマは、お店の未来の利益が減る原因になります。[/word_balloon]
この業界の慣習的に、ホステスには月におよそ4回の【同伴ノルマ】が課されてます。
北新地にある99%のお店は、同伴ノルマを女の子に課すことを疑問に思っていないと思います。
むしろ、ノルマを課すことで利益が上がるとさえ思っていると思います。
しかし私は、同伴ノルマによるお店の利益は近視眼的な物であり、長い目で見て、同伴ノルマほどお店の利益を減らすものは無いと思っています。
この記事では、なぜ私が同伴ノルマは不要だと思う理由を一つづつ解説していきます。
目次 (タップすると各当項目に飛びます)
同伴ノルマが店のためにならない理由①:同伴はお客さんのスケジュールを無視している事が多い
大阪北新地のほとんどのお店では、同伴出勤で入店する時、8時半までにお客さんと一緒にお店に入らなければいけません。
8時半にお店に入らないといけないということは、ホステスがお客さんとお食事をしてからお店に入るとすると、逆算して遅くとも6時半くらいには待ち合わせをしないといけません。
日本のトップレベルにいるビジネスマンの方が、6時半くらいにホステスと待ち合わせするってかなりシンドイと思うんです。
お客さんの立場からしたら、「ご飯代もかかって、なんでゆっくりとご飯食べられないの?」となるわけです。
お気に入りの女の子から同伴をねだられて、2~3回は良いと思いますが、次第に義務感みたいな物を感じている方も多いと思います。
お客さんに義務感を与えたり、罪悪感を持たしてはダメです。
水商売に限らず、お客さんに満足を与えられなければ、商売は衰退していきます。
同伴ノルマが店のためにならない理由②:同伴は1対1で食事に誘われることが多い
お客さんにお気に入りの女の子ができ「口説きたいなあ」と思った時、お客さんは女の子と二人っきりになれる機会を作るため同伴に誘うことが多いです。
なので、おのずと同伴出勤はお客さん1名、女の子1名で行くパターンが多くなります。
女の子も、ノルマを消化したいため、喜んでお客さんとの食事同伴に出かけてしまいます。
しかしお店の利益的には、お客さんに一人で来店してもらうより、団体さんで来てもらう方が良いはずです。
また、店の経営が苦しくなった時に、同伴ノルマを増やすお店は、次第に衰退がはじまります
ノルマを増やすと、女の子が手っ取り早い方法でお客さんを引っ張り始め、お客さんにとっても「接待のお店」というより「女の子を口説きに行く店」になり一人で来店する事が多くなります。
同伴ノルマが店のためにならない理由③:お客さんとの関係が短期間で終わる可能性が高くなる
先ほど、男性が女の子を口説きたいなあと思った時に2人っきりになれる機会を作るために女の子を同伴に誘うと言いました。
もし、女の子がそのお客さんを男性として見ていない場合、お客さんから最終リーチがかかった時、女の子はお客さんの誘いを断らなければいけません。
すると、2人の間が気まずくなって、お客さんの客足が遠のきます。
私は、派手にお金を使ってくれるお客さんと短期間のお付きあいをするより、細く長く付き合えるお客さんを持っている方が、長い目で見てお店が成長していくと思っています。
なぜなら、長い付き合いをしていたら、お客さんから、お客さんのお客さんを紹介してもらえる時もあるからです。
一人で来店するお客さんが来なくなったら、そこで終わりです。
しかし複数で来てくれるお客さんから他のお客さんを紹介してもらって新たな人間関係をつないでもらうことによって、仮にAさんがお店に来れなくなっても、Bさんが残ってくれるという未来の可能性を残すことができます。
ノルマなしで、お店を盛り上げる方法
結論:減点方式ではなく加算方式で報酬を決める
同伴ノルマをクリアできなかった時に女の子が払うペナルティは【日給罰金】です。
なぜ、お客さんの予定を8時半に入れられなかった場合のペナルティが、そこまで大きいのかとずっと疑問に思っていました。
同伴のお客さんを4人しか呼べなかった女の子と、同伴はできなかったが20人のお客さんに指名をもらった女の子だったら後者の方が優遇されるべきと思います。
なぜなら、お店により多くの利益をもたらしているから。
同伴できなかったら【罰金】ではなく、お客さんを余分に呼ぶことができたら【上乗せ】と言うように加算方式で報酬を決める方が、公平だと思います
そして減点ではなく、加算方式にすることは、店側にとっても利点があります。
ホステスの保証時給をより低く抑える事ができるからです。
そうすると、お客さんの来店が無い時間にお店が取る人件費リスクも低くて済むことになります。
同伴ノルマ不要論【まとめ】
私はオーナーでもなんでもないですが、一従業員として【水商売の無駄なシステム】と思うことを書いてみました。
これからは、水商売の業界も厳しい時代を迎えると思います。
経営の無駄を省きながら、みんなが幸せにお金を稼げるようなシステムに変わっていけばいいなと思っています。